旅先を選ぶ時に、もちろん各々の目玉を見つけて選びます。
 京都に行くなら金閣寺や清水寺は落とせないよなあみたいに思いますもんね。
 北京に行くなら、天安門広場と故宮、万里の長城
 パリに行くなら,シャンゼリゼ、凱旋門、エフェル塔、カルチェラタン。
 でも、有名な場所は、偉い写真家や、テレビクルーが時間もお金もかけて最高の部分を既に見せてくれています。だから、僕はその場所自身には10分もいれば飽きてしまいます。
 それよりは、それがある。それを大切にしてきた街の文化、人、気候。ひと言で言えば空気に興味があります。その街の片隅に短い時間でも、やってきた観光客であったとしても、その街の一部に溶け込んで、街の空気にどっぷりと浸かって、行かなくては分からない何かを体験してきたいと思うのです。
 僕にとっての旅は、その街、その場所にいることです。
 そこの空気を吸い、街の人がいくレストランやバーで佇み、本屋に入り、スーパーで買物をする。
 電車やバスに乗り映画や芝居をみてみる。散歩をし、雨に振られ、太陽を楽しむ。
 僕にとってはそれが、旅の醍醐味です。
でも、知らない街です。危険は嫌です。少しならいいのですが、何時間も迷って不安になるのも嫌です。街の上流階級のようにお金を湯水のように使うのも嫌です。それから、旅に行く前に山ほど予習、勉強して行くのも嫌です。行ってみて、自分で感じたい。思いたいのです。
 今までパックツアーを選んで来なかったのは、便利だし、安いし、いっぱい見られるし、ラクチンだし、いろんな利点があるにも関わらず、僕が体験したい「街の空気を吸い,街に溶け込む」。その日だけでも街の住民になることはできないと感じて来たからです。
 しかし、ちょいと工夫すればパックツアーでも僕の求めることが実現できるのではないか_?
 素敵な自分オリジナルの旅をすることができるのではないか?
 本当に無理なのか。いや、どうやったらそうなれるだろう。そう考えて、パックツアーに参加し始めたのです。
 このブログは、そんな思いで始めました。
 
 
  [6回]
[6回]
PR