日本の旅行代理店はやっぱりすごいと思っているんです。こんなに安く、こんなに便利に旅行を作ってくれている。日本語しか話せない60歳以上のわがままな旅行者を大量にいろんなところに連れて行ってくれる。スゴいです。でも、でもですね。もう1歩だと思っていませんか?
皆さんが海外に出た初めてのことを思い出してください。文化の違い、考え方の違い、いろんな違い。それを知ることでどれだけ新鮮な思いを思ったことか!!!!
自分と違う人の生き方も認め受け入れられるようになったのは、僕は受験競争にまみれた日本の教育現場からではありません。日本が豊かな時に貧しい国や僕の祖国を嫌う国もみて、でもそこに素晴らしい価値観を発見する。素敵な人を発見する。自分と違う常識の世界の中で揉まれてちょっとした苦労。でも、そこにいる人は決して嫌な人ではないと知った時。この人たちと仲良く共存したいと感じるとき。ただ自分と違う価値観、文化の中で育って来ただけで根っこは人間として共通のものがあると実感したものです。そして、世界は平和でなくてはいけないのだと確信したものです。
海外を旅行することは、日本の良さを知ることであり、日本の中で自分と違う価値観や行動学をもつ人のことも受け入れるヒントを見つけることでもある。そして、世界中の人を愛することなんです。どんな国もどんな場所でも、人々が一生懸命生きていて、家族やコミュニティを大切にし誇りに思い、素敵な笑顔がある。そうしたいろんな人を知ることで、いろんな場所をみることで、世界平和について心から大切に思えるようにもなる。それが旅の醍醐味だと思っているんです。
旅行先で見たあの人たちがあの笑顔で挨拶した人たちが、いま飢えているかもしれない。生死の淵にあるのかもしれない。そうリアルに思えるようになるのは、旅行するからです。
自分の国のことだけでなく、よその国の自然も文化も守りたい。そう思えることの素晴らしさ。
旅行代理店のやっていることは、本当の意味での民間外交であり、外務省がやるよりもずーーーっとでかいことなんです。でも、そのためにももう1歩踏み出したツアーを作ってくれませんか?
一生懸命働いたお金で出かける貴重な海外体験。そこで、本当の感動を見つけるための場を作ってもらえませんか?
それは、名所旧跡であるのかもしれませんが、実はひとりひとりの旅行者が出会うことで得るものです。そんための感動作りにもう1歩踏み出して欲しい。そう思って仕方がありません。
僕がこのブログで選んでいるベストツアーは、いろんな基準がありますが、根底には、このツアーには本当の感動、本当の経験をするチャンスがどれだけあるのだろう?そのことを常に思っているのです。
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