オーストラリア旅行を旅して
18年ぶりにオーストラリアを個人旅行した。海外旅行のことを山ほど書いて来たのに、人気の旅行先であるオーストラリアはほとんど記述がない。理由は簡単だ。18年前の記憶しかなければいい文章は書けないし、行ったことのあるのはシドニーだけだ。
だから、この5年間、早くオーストラリアに行きたいと思っていた。気になるツアーもあり、申込んだこともある。そして、今回はいつもパッケージツアーで行く自分が個人で手配して旅行した。その理由はオーストラリアのパック旅行代金がとても高いからだ。パック旅行の良さは、手軽に、いろんなところを、団体料金の安さで、ガイドもついて楽しめるところだ。ところが、ヨーロッパの旅行よりも高いことが多く、英語の通じる国なのだから、さすがにもう少し安く旅行できるのではないかと思っていた。2月にカンタス航空がオーストラリアとのビジネスクラスの料金を25万円で販売していたこともあり決断した。自分で旅行してみよう。
定番の日本人の旅行コースは、ケアンズ、シドニー、ウルルである。それに、前から気になっているメルボルンも入れて行程を組んでみた。メルボルンはオーストラリアを代表する都市だし、かつグレートオーシャンロードはぜひ見たいと思ったと言うわけです。
成田→メルボルン→エアーズロック(ウルル)→シドニー→ケアンズ→成田
旅行した結果はやっぱりパック旅行のほうが安かった、だった。
空港から市内への移動、国内線の料金、食事代、ホテル代。観光地の入場料。どれもこれもバカ高いのだ。
例えば、日本でも就航しているジェットスター。8000円だ5000円だと安い運賃が山ほどあるが、メルボルンからウルルまでは3万円近く、ウルルからシドニーも、シドニーからケアンズもそういった感じで、国内線3度だけで8万円を越えてしまった。
オーストラリアの旅行はどうしても飛行機での移動が多くなる。だから、ツアー代金も高くなるのですね。納得です。
食事を安く仕上げようと、じゃあ、今日のランチは安いスーパーでサンドイッチでも買って済ませようと思う。ところが、一番安い玉子サンドでも360円、ちょっと小洒落たものだとすぐに800円とかしてしまう。ヨーグルトは200円、飲み物も200円という具合。ビールのつまみにポテトチップでも買うかと思うと250円という具合。オージービーフをレストランで食べようとすればすぐに5000円とかになる。
安くする方法としては、ランチを豪華に、ディナーをそこそこにということでしょうか?
ランチのスペシャルセットメニューならリーズナブルなものもたくさんありました。
オーストラリアというえば、エアーズロック!ウルルという人も多いのではないでしょうか?これがオーストラリア旅行を高くする最大の原因ですね。3時間あまりのフライト(日本からソウルや北京に行けてしまいます)、ホテルが少なく宿泊代の異様に高いこと。これが、オーストラリア旅行を高くする問題点です。
今回、僕はエアーズロックの登頂には興味がないので、1泊だけでいいやと思ったのですが、いろいろとインターネットを探しまくってエアーズロックの観光付で見つかったのが3万円弱のもの。実はこれ、ドミトリーなんです。二段ベットのベットがふたつあるだけの4人部屋で、トイレもシャワーも付いていない。他の人が何人も寝ているので電気をつけたりネットをしたりもできない。まともな部屋を個人で手配しようとするとすぐに5万円をこえてしまう。荷物も心配です。ラッキーなことに日本人しかいない部屋だったのですが、パスポートとお金とスマホと一緒に寝ました。
こんなのは20代のころの気ままな旅行で南イタリアのソレントのユースホステルに泊って以来30年ぶり、おそらく人生最後のそんな経験をした。こんな旅行だったのですが結局60万円くらいかかってしまったです。
そこそこまともな物を食べ、そこそこまともな宿泊施設にとまり、ちゃんとした観光を安全快適に、安く楽しむ。やっぱりそれはパック旅行だなとつくづく感じた。
実は今年、もう1回個人旅行をする。航空券の手配等をもうしてしまっているのでキャンセルはできない。自分の行きたいところがすでにパック旅行で安くできることが分かっている。ああ、失敗したである。
オーストラリアの面積は西ヨーロッパ10数カ国と匹敵する。一度の旅行ではカバーできない。パース、ダーウィン、ブリスベン、そしてタスマニアと気になる都市を山ほど積み残している。メルボルンやシドニーはまた行きたい。でも、次はパック旅行で行こうと思っている。

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